10月8日にタイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで、2017スーパーGT第7戦「Chang SUPER GT RACE」の決勝が行われ、塚越広大と小暮選手のKEIHIN NSX-GTは3位でした。
決勝はスタート前のスコールで晴れてはいるものの完全なウェット路面。各チームがタイヤ選択に悩むなか、GT500クラスでは3台がスリック、他車はウェットタイヤを選択しました。KEIHIN NSX-GTはウェットタイヤを装着して塚越広大がスタートを担当。セーフティカー先導でレースは始まり3周目から本格的にスタートしました。
レースが始まると路面は周回ごとに乾き始め、10周目あたりからスリックタイヤに交換するマシンが出始めます。3番手走行中のKEIHIN NSX-GTは15周目にスリックタイヤに交換。5番手でコースに戻りましたが、先にタイヤ交換していたマシンにアウトラップでパスされ1つ順位を下げました。
やがてレースが1/3を過ぎるとレインタイヤのまま走行を続けていたマシンもピットストップへ。これでKEIHIN NSX-GTは4番手。そして、レースが中盤を迎えると、序盤にタイヤをスイッチしていたマシンのルーティンピット作業が始まりました。KEIHIN NSX-GTは40周目にピットストップを行い、小暮選手に交代しました。
KEIHIN NSX-GTはレース後半も4番手を走行していましたが、残り2周のとなった64周目に3番手のマシンがストップ。1つポジションを上げて3位でフィニッシュしたKEIHIN NSX-GTは、第3戦オートポリス以来となる今季2度目の表彰台に上がりました。
塚越広大「これまでのレースでは、スタートは小暮さん、最終スティントが僕が担当していましたが、前回(第6戦)の鈴鹿1000kmで僕がスターティングドライバーを務めました。その時の雰囲気が良かったこともあり、今回も僕がスタートを担当することになりました。
僕たちは3番手から決勝を臨みましたが、トップグループに比べると、マシンの地力が足りなかったと思います。それでもGT300のマシンをうまく利用したりしながら、ポジションを守りながら小暮さんにつなぐことができました。
タイの前国王の葬儀が今月末に行われることもあり、現地は追悼ムードに包まれていて、今回のレースではいろんなイベントがキャンセルされたりしました。そんな中で現地のKEIHIN関係者が大勢応援に来てくれ、彼らの前で表彰台に上がれて本当にうれしいです。
もちろん勝ちたかったのですが、この3戦、悪い流れが続いていたので、この表彰台でいい形で最終戦のもてぎに臨むことができると思います。残念ながら僕たちにはタイトル獲得の可能性はありませんが、地元のもてぎでの優勝を目指して、思いっきり走りたいと思います!」