8月6日、静岡県の富士スピードウェイで2023スーパーGT第4戦の決勝が行われ、塚越広大と松下信治選手のAstemo NSX-GTは7位でした。
前戦を終えドライバーズランキングで8位、17ポイントを獲得しているAstemo NSX-GTのサクセスウエイトは34kg。決勝はレース距離が通常より長い450km(100周)で、最低2回の給油が義務付けられています。
スタート前に降った雨により全車レインタイヤ装着してレースはセーフティカー先導でスタートしました。予選5番手のAstemo NSX-GTは松下選手がスタートドライバーを担当、セーフティカーは2周目に退き、3周目から本格的にレースが始まりました。Astemo NSX-GTは4周目には4番手に上がりましたが、スタート手順違反によりドライブスルーペナルティの裁定。11周目にピットロードに入り大きく後退しました。この頃には路面も乾き始めており、同じ11周目から続々とスリックタイヤへと交換。Astemo NSX-GTも14周目に1回目のピットストップを行いスリックタイヤに履き替えました。
Astemo NSX-GTは14番手でコースに復帰。単独走行がしばらく続いていましたが、煙を上げてストップしたGT300クラス車両回収のため35周目にセーフティカー導入され41周目にレース再開。リスタート後、Astemo NSX-GTは45周目に11番手に浮上します。その後、ライバル勢のピットストップで4番手走行中の57周目にAstemo NSX-GTは2回目のピットストップを行い塚越広大に交代して61周目には8番手につけました。
66周目、出火したGT300車両がコースサイドにストップ。セーフティカーが導入されますが、消火活動のため直ちに赤旗が提示されてレースは中断へ。また、この間に一時的な激しい雨が降ったためレインタイヤへの交換が許可されて、レースはセーフティカー先導で68周目から再開されました。その後、各クラスごとに隊列を整えたのち71周目にセーフティカーが退き、72周目から本格的にスタート。リスタート後、Astemo NSX-GTは8番手から順位を上げて87周目には3番手に浮上しましたが、その後ペースが落ちて7位でフィニッシュしました。
レース後、給油中のタイヤ交換で2台の車両がタイム加算ペナルティを科せられましたが、Astemo NSX-GTの順位に変動はなく7位でした。
塚越広大「スタートしてすぐペナルティによって後方に下がってしまいましたが、セーフティカーが導入されたことで差がつまりリセットすることができました。僕のスティントではアウトラップでプッシュして、ポジションを上げることができました。
その後、レースは赤旗となって、コンディションが変わってしまいました。リスタート後にワイパーがなくなるというトラブルがありましたが、クルマの調子自体は悪くありませんでした。その結果、3番手までポジションを上げ、表彰台が視界に入ってきました。でもレース終盤はどんどん路面が乾いてきて、僕たちの選んだタイヤとコンディションが合わずにポジションを守り切ることができませんでした。
クルマの調子が良かっただけで表彰台を獲得できなかったのは残念ですが、最初にペナルティを受けたことを考えれば、7位に入賞してポイントを獲得できたことを今はプラスに受け止めています。次の鈴鹿では優勝を目指してしっかりとチームとともに準備を進めていきます」