8月27日、三重県の鈴鹿サーキットで2017スーパーGT第6戦「第46回インターナショナル鈴鹿1000km」の決勝が行われ、塚越広大と小暮選手のKEIHIN NSX-GTはリタイアでした。
今年で最後となる鈴鹿1000km。決勝では最低5回のドライバー交代を伴うピットストップが義務付けられています。3番グリッドのKEIHIN NSX-GTは塚越広大がスタートを担当。オープニングラップで4番手に後退しましたが、9周目の1〜2コーナーで64号車、12周目のスプーンで19号車をオーバーテイクすると、13周目のバックストレートで24号車に並び130Rのイン側から鮮やかにトップの座を奪いました。
レースリーダーとなったKEIHIN NSX-GTは、25周目には後続に対して約15秒のリードを築くなど他を圧倒し、30周目に1回目のピットストップ。小暮選手も安定したラップペースをみせてKEIHIN NSX-GTは順調にレースをリードしていました。
しかし、43周目にGT300クラスのマシンがスピンからコース上にストップしセーフティカー導入へ。KEIHIN NSX-GTが築いたマージンはなくなりましたが、48周目のリスタート後も小暮選手は首位をキープ。60周目に2回目のピットストップを行い、塚越広大にドライバー交代して、レース半ばの85周目には約18秒のリードを築きました。
91周目、3回目のピットストップで小暮選手にドライバー交代。ピットアウト時に、ピットロードでGT300クラスのアンセーフリリースにより若干タイムロスをしましたが、KEIHIN NSX-GTは約10秒のリードで首位をキープしていました。しかし、95周目にGT300クラスのマシンが130Rでクラッシュし、この日2度目のセーフティカー導入となりました。
KEIHIN NSX-GTが築いたマージンは再びなくなりましたが、103周目のリスタートでも小暮選手は首位をキープ。改めて後続を引き離す走りをみせて、120周目に4回目のピットストップ。塚越広大がドライブするKEIHIN NSX-GTはトップのままコースに復帰しましたが、アウトラップで114周目に4回目のピットストップを済ませていた64号車に先行され2番手を走行。一時は約2秒後方でしたが少しずつ差をつめて1秒以内に迫り、最後のピットストップでの逆転を狙っていました。
146周目、64号車が5回目のピットストップ。これで再びトップに立ったKEIHIN NSX-GTでしたが、5回目のピットストップ目前147周目のスプーンで左リアタイアがバーストしマシンにダメージを負いコースオフ。KEIHIN NSX-GTはチェッカーを受けることなく、塚越広大はコースサイドでマシンを止めました。
なお、決勝の周回数は173周の予定でしたが、2度のセーフティカー導入もあって規定の18時28分を迎えファイナルラップが宣言され171周でチェッカー。KEIHIN NSX-GTは25周遅れの146周で15位完走扱いとなっています。