鈴鹿サーキットでフォーミュラ・ニッポン最終戦(第7戦)のレース2が開催された。午前中のレース1で3位表彰台にあがり、チームメイトの伊沢選手とともにランキング首位に立った広大。2番手から臨むレース2のグリッド上では、「きちんと勝ってチャンピオンを決めたいです!」と笑顔で語っていた。
注目のスタートで広大は2番手キープで1コーナーをクリアする。今回のレース2はタイヤ交換が義務づけられており、何人かのドライバーがいきなりピットインするという戦術をとる。2番手を走行する広大は、8周目にピットイン。タイヤ交換をしてコースに復帰するが、スタート直後にピットインしていた中嶋選手に逆転を許してしまう。その後もポジションをひとつ落とし、広大は3位でフィニッシュ。わずか3ポイント差でチャンピオンを逃し、ランキング2位でシーズンを終えている。
しかし広大の所属するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGがチームタイトルを獲得している。レース後の広大は以下のようにコメントしている。
「スタートして2位のままレースが続いていましたが、ペースをあげることができず、首位から引き離されてしまいました。それでも必死に走り、ピットイン。コースに復帰すると、(中嶋)一貴さんが前に行くのが見えました。『これはヤバイ!』と思って、全力でプッシュしたのですが・・・・・・。終盤にはロイック(・デュバル)の先行も許してしまいました。全力で戦ったのですが、結果を出せず、課題も多く、悔しいレースとなってしましました。
結果的にドライバーのタイトルも逃すことになってしまいました。チームチャンピオンの獲得に少しは貢献できたと思いますが、この鈴鹿の最終戦では、一度もポールポジションを獲得できず、優勝もできませんでした。勝ってチャンピオンを決めたいと強く思っていたので、本当に悔しいし、残念な気持ちでいっぱいです」