7月15日、静岡県の富士スピードウェイで全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦の決勝レースが開催された。日曜日の富士は、雨が強く降ったかと思えば、太陽が顔を出すという、めまぐるしく天候が変わっていく。決勝前のウォームアップでも一瞬強い雨が降ったが、すぐに雨はやみ、午後2時のレース前に再びポツポツ雨粒が落ちてくるという中でレースは始まった。
ほぼ全車がスリックタイヤを装着してスタートで出遅れた広大は、オープニングラップで6番手までポジションを下げる。その後のレースも雨が強くなったり、弱くなったりという、タイヤ選択が難しいコンディションとなった。
レースの折り返し地点を過ぎた29周目、強い雨が降っている中で広大はピットイン。レイン用タイヤに交換してピットに戻った。強い雨がコースを叩き、広大はトップグループよりも3〜4秒も速いペースで周回を重ねていく。
しかしレース終盤になると、天候は回復し、ドライタイヤを装着するドライバーと比較して広大のペースは上がっていかない。それでもゴールまで残り5周の時点で5番手を走行していたが、ドライタイヤを装着した後続のマシンに抜かれ、9位でフィニッシュ。惜しくもポイントを獲得することができなかった。レース後の広大は以下のようにコメントしている。
「今回のレースは、天候に翻弄されたとか、そういうことではないと思っています。もし、あのまま雨が降っていれば僕に勝つチャンスがあったわけで、勝負にいったけど、うまくいかなかった。それだけだと思います。でも最初からいいペースで走り、トップ争いに加わることができていれば、勝負をする必要はなかった。スタートでミスし、決勝でいいペースで走ることができなかったことが、今回のレースを決定づけたと思っています。この2点は、僕の反省点です。次回は地元のもてぎとなりますので、反省点をしっかりと克服し、ファンの皆さんにいい結果をプレゼントしたいです」