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フォーミュラ・ニッポン開幕戦を振り返って。

2012.04.16

2012年シーズンのフォーミュラ・ニッポン開幕戦で2位表彰台を獲得した広大。マシントラブルによって惜しくも優勝は逃しましたが、レースでは力強い走りを披露し、今シーズンのさらなる飛躍を予感させてくれました。レース終了後、広大にあらためて開幕戦を振り返ってもらい、次回の地元もてぎへの意気込みを語ってもらいました。

「今日(日曜日)は朝からクルマの調子が良かったんです。ただ午前中のフリー走行2回目でタイムが出ていなかったので、周りから『大丈夫?』と何度も聞かれましたが、ドコモ チーム ダンディライアン レーシングに移籍してから、ガソリンを満タンにした状態でのマシンのフィーリングはいちばん良かったと思います。

だから、スタートさえうまく行けば勝てると思っていました。実際、最高のスタートを切れたと思います。正直、『これで勝てなければいつ勝てるんだ!』と自分に言い聞かせながらプッシュしていました。エキゾーストにトラブルを抱えた時、このまま最後まで走れるかとひやひやしていました。だからといってアクセルを緩めようとは思いませんでした。このままできるだけ速く走ろうと思い、攻め続けました。マシントラブルのあとも、燃料が軽くなっていたこともあり、ペースはそれほど落ちませんでした。でも自分の感覚的には、本来のペースよりもコンマ2秒とか3秒遅くなったように感じました。

ピットストップで逆転され、そのまま(中嶋選手に)食らいついていこうと全力を尽くしましたが、それはできませんでした。僕がもっと速く走って前半でもっとリードを築いておけば良かったんです。勝てずに悔しいですが、自分なりにいいレースができたと思っています。これもレースです。でも勝ちたいですよね。次のもてぎは地元です。これまでいいレースは何度かしているのですが、残念ながら、あまりいい結果を残せていません。とはいえ、去年のもてぎでは表彰台に上っていますし、十分に勝つチャンスはあると思っています。

今年の僕たちのマシンはポテンシャルがあります。予選での一発の速さもありますし、満タンでのフィーリングも悪くありません。この調子で戦っていけば、きっと勝つチャンスは来るはずです。優勝はもちろんですが、さらなる上を目指して、これからも戦っていきたいと思います」