8月21日、三重県の鈴鹿サーキットでスーパーGT第5戦(第40回インターナショナルポッカGTサマースペシャル)の決勝が行われた。
今回の決勝はレース距離500km、2度のピットインが義務づけられている。
決勝はウェットコンディション。前日の予選で2番手につけたKEIHIN HSV-010だったが、路面状況とマシンバランスが合っていないのか、レース序盤は思うようにペースが上がらずポジションダウンしてしまう。
19周目、1回目のピットインで金石選手から広大へとドライバーチェンジ。広大はウェット路面で速さをみせていたが黄旗区間で他車と接触。このアクシデントにより20秒ペナルティストップをうけてしまった。
これで15番手に後退したKEIHIN HSV-010は67周目に2回目のピットインを行い、12位でフィニッシュという結果に終わった。
「ウェットとなった予選では、ウェイトがたくさん積んでいるにもかかわらず、マシンのフィーリングは良かったですね。それに僕自身もすごく頑張りました。その結果、マシンのポテンシャルを引き出し、何とか2番手のポジションを獲得することができました」
「決勝もウェットでしたが、予選のときに比べると雨が少なかったんです。クルマのバランスは、予選の時ほど路面の状況に合っていなかったのかもしれません。スタートから順位を下げて、年弘さんからバトンを受け継いだあと、僕はずっと38号車をおいかける展開となりました。その最中、黄旗区間で300クラスのマシンにひっかかった38号車が急減速するのをうまく避けることができずに接触。マシンのフロントとタイヤにもダメージを受けてしまいました。さらにアクシデントが追い抜き禁止区間という不運もあり、20秒のペナルティストップを課されてしまいました。結果的に、ポジションを大きく下げ、入賞のチャンスを失ってしまいました」
「今回のレースは自分のミスもあり、結果を残すことができず、本当に悔しいです。またチャンピオンシップを考えると、すごく残念に思っています。ただ予選で2位を獲得できたように、マシンのポテンシャルはあることは証明できました。チャンピオンに輝くためには、残りのレースで1度とはいわず、2度は勝つ必要があります。厳しい状況ですが、今後の3レースではウェイトハンデの調整もありますので※、勝つチャンスは十分にあります。最後まで全力でタイトルを目指して戦います!」
※第6戦の富士までは前戦までに獲得したシリーズ得点1ポイント=2kgに換算したハンディウェイトが搭載されるが、第7戦目はシリーズ得点1ポイント=1kgに換算したハンディウェイトが搭載されます。最終戦では、ハンディウェイトは撤回され、全車ノーハンデとなります