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変わる路面状況、タイヤ交換のタイミングが明暗を分けて3位。

2011.06.05

6月5日、フォーミュラ・ニッポン第2戦オートポリスの決勝が行われた。

日曜日のオートポリスは朝から雨に見舞われ、午前のフリー走行はウエットコンディション。スピンやクラッシュが続出し赤旗中断もあったなかで広大は3番手タイムを刻んだ。

やがて雨はあがり、決勝開始時の天候は曇り、路面はハーフウエット。ウエットタイヤを装着しグリッドについた。スタート直後、広大は他車に先行されるが、すぐにトップを奪い返しリードを広げる。後方では2番手の選手を含む数台のマシンが1周目の終わりに早くもドライタイヤに交換するためピットに入った。

広大は3周目の終わりにドライタイヤにスイッチ。しかし、コース戻ると7番手に順位を下げていた。ここから広大は2台をパスして5番手に浮上。滑りやすい路面をものともせず果敢に攻め、抜群のコントロールで暴れるマシンをねじ伏せて、さらに8号車もオーバーテイク。4番手に上がった。

レース中盤は燃料をセーブする走り。その間に、前を走っていたマシンが給油のためピットイン。これでポジションをひとつ上げた広大は、終盤に再びペースアップして3位でフィニッシュ。フォーミュラ・ニッポンでは今シーズン初の表彰台に立った。

「今日はポールポジションからレースに臨むことになりましたが、スタートでやや出遅れ、1コーナーでは首位の座を譲ってしまいました。それでも、すぐにポジションを取り戻し、オープニングラップはトップで終えることができました。その後、コースコンディションが変わってしまい、僕がピットインしたあとにコースに復帰すると、ポジションを落とすことになりましたが、それ以降は自分なりに最後までベストを尽くし3位になることができました。ポールからスタートして3位という結果は悔しいですが、価値のあるリザルトだと思っています。また僕にとってもチームにとっても収穫の多いレースでした。予選できちんとタイムを出せることができましたし、開幕戦の鈴鹿では決勝で思うようにペースが上がりませんでしたが、その課題も確実に克服できる方向に行っているという手ごたえがあります。とにかく開幕戦や今回のオートポリスように予選で前のポジションを獲得できれば、勝つチャンスは自ずとつかめるはず。そう信じて、これからのレースを自信を持って戦っていきたいと思います」