予選セッションが終了して約3時間、全日本F3選手権の第16戦の決勝が開催された。レッドランプが消える寸前にマシンがやや動いてしまった広大。「それでヤバいと思って、加速のタイミングがずれてしまった」と語るように、1コーナーの進入までに大きく遅れをとってしまう。さらに狭い1コーナーで、ロケットスタートを決めて7番手から広大の前に出たチームメイトの伊沢拓也選手と接触してしまう。広大はマシンに大きなダメージがなく、オープニングラップは4位につける。
しかしジャンプスタートの広大にはドライブスルーペナルティが課され、4周目にピットイン。コースに復帰すると、7番手まで順位を落としていた。その後、広大は1台を抜いて6位に浮上するが、そのままのポジションで17周のレースを走りきっている。
「マシンの調子が本当に良くて、トップグループと変わらないラップタイムで走ることができた。それだけにスタートが痛かった。伊沢さんと大嶋にはさまれる格好で、僕もスペースがなかった。本当に残念なレースです」とレース後の広大は語っている。