12月8日、三重県の鈴鹿サーキットで2024スーパーGTの最終戦となる第5戦の決勝が行われ、塚越広大と太田格之進選手のAstemo CIVIC TYPE R-GTは2位でした。その結果、17号車のAstemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)はランキング10位で2024年シーズンを終えました。
塚越広大は最終戦となった鈴鹿と2024年シーズンを振り返って、以下のようにコメントしています。
「最終戦の鈴鹿は走り出しから感触はよくて、公式練習でもトップ10に入ることができ、期待を持って予選に臨みました。最終的には合算タイムの結果で2番手となりましたが、自分としてはもっとタイムを詰められたんじゃないかという思いがありました。やっぱり最終戦には何が何でも勝ちたいという気持ちがありましたので、悔しさが残る予選になりました。
決勝はスタートドライバーを担当しましたが、始まって数周はペースもよくて、トップについていけそうな感じでした。でもちょっとずつ引き離されていく、GT300のクルマと接触がありました。あのアクシンデトに関しては自分としてはきちんと抜き、レースコントロールからも『塚越のドライビングはまったく問題ない』と言われています。
接触で空力パーツの一部がはがれてしまったのですが、大きなダメージはなかったのは不幸中の幸いでした。とはいえ、あそこでポジションが下がってしまったことで、後半、優勝を狙えるチャンスが減ってしまった。すごく悔しいですし、残念な場面でした。
でもチームのピット作業も早くて、アウトラップも太田選手が頑張ってくれて、リカバリーすることができました。最終的には2位表彰台に上がることができましたが、しっかりと優勝を狙えるポジションでレースができたのは良かったですが、やっぱり優勝を狙っていたので、悔しい2位です。
今シーズンを振り返ってみると、レースペースは苦戦したところですし、来年に向けてしっかりと取り組まなければならない改善点と思っています。そんな中でも僕個人としては常にベストのパフォーマンスを発揮しなければならなかったのですが、無理をしてアクシデントに巻き込まれたり、ミスもあったりして、思うように力を出せない場面もありました。そこは来年に向けてしっかりと叩けるように改善しなければならないと感じています。
2024年はランキング10位に終わり、自分としてはいろんな出来事があり、不完全燃焼のシーズンになってしまいました。今までにないほどの苦しいシーズンでした。でも今年から投入されたHonda CIVIC TYPE R-GTは、ポテンシャルは間違いなくあると思いますので、チーム一丸となって開発を進めて、もっと強くならなければならないと思っています。もちろん僕自身ももっとレベルを上げて、チームとともにさらに強くなって2025年シーズンを迎えられるようにしたいです」