5月4日、静岡県の富士スピードウェイで2023スーパーGT第2戦の決勝が行われ、塚越広大と松下信治選手のAstemo NSX-GTは3位でした。
開幕戦を終えドライバーズランキング7位で4ポイント獲得しているAstemo NSX-GTのサクセスウエイトは8kg。第2戦決勝はレース距離が通常より長い450km(100周)で、最低2回の給油が義務付けられています。
予選8番手のAstemo NSX-GTは松下選手がスタートドライバーを担当。スタート直後の1コーナーで前車に詰まり10番手に下がりましたが、8周目には1つ取り戻し序盤は9番手を走行しました。GT500クラスでは22周目からピットストップが始まり、30周目あたりからライバル勢が相次いでピットに入りましたが、Astemo NSX-GTは走行を続けてGT500クラスでは最後の40周目に1回目のピットストップを行いました。
タイヤ交換と給油を済ませ、塚越広大に交代したAstemo NSX-GTは10番手でコースに復帰。46周目に1つ後退しましたが53周目に10番手に戻ると安定したラップを刻みました。55周目からは2回目のピットストップを行う車両も現れ始め、Astemo NSX-GTは63周目に5番手。さらに他車のドライブスルーペナルティで4番手となると、その後も他車のピットストップの間に順位を上げて2番手走行中の76周目にAstemo NSX-GTは2回目のピットストップを行いました。
タイヤ交換と給油を行い、引き続き塚越広大のドライブでコースに復帰したAstemo NSX-GTは、GT500クラス全車が2回目のピットストップを終えた80周目の段階で7番手。その後、1つポジションを上げると、90周目の1コーナーで3号車をパスして5番手浮上。さらに前を走る8号車の背後につけて翌周からバトルを展開して、92周目のホームストレートからコカ・コーラコーナーまで続く激しい争いへ。この2台のバトル中に3号車も追いつき、ヘアピンで一瞬挙動を乱した隙に3号車にパスされ6番手に後退しました。しかし、94周目に3号車を再びパスして5番手復帰。95周目には3番手走行中の24号車がトラブルで脱落して4番手に上がると、99周目の最終コーナーでAstemo NSX-GTは8号車を先行して3番手に浮上。そのまま3位でフィニッシュした塚越広大と松下信治選手は今季初表彰台に上がりました。レース後の塚越広大は以下のようにコメントしています。
「結果的に3位まで上がれて、いいレースになりました。富士ではここ数年、ちょっと悩むことが多くて、なかなかよい走りができなかったんですが、久々に自分として納得できる元気な走りができました。チームにとっても、富士を速く走るヒントを得たような気がするのでよかったなと思います。ただ予選での速さなど、まだ足りないところもありますし、自分も途中のバトルで反省しなければならない点はあるので、考えていこうと思います」