10月2日、大分県のオートポリスで2022スーパーGT第7戦の決勝が行われ、塚越広大と松下信治選手のAstemo NSX-GTは優勝しました。
規則により今大会はサクセスウエイトが半減されます。GT500クラスでは、第6戦までの獲得ポイント「×2kg」から、第7戦は「×1kg」になります。現在ドライバーランキングで34ポイントを獲得してランキング5位につけるAstemo NSX-GTのサクセスウエイトは34kgです。
予選4番手のAstemo NSX-GTは松下選手がスタートドライバーを担当して4番手をキープしていました。17周目、GT300の1台がグラベルにストップ。ここでフルコースイエロー(FCY)が導入され、18周目のFCY解除のタイミングで松下選手は19号車をパスして3番手に上がりました。
22周目、GT500クラスの4台がピットストッップへ。Astemo NSX-GTは翌23周目にピットストップを行い、前周にピット作業を終えていた100号車の前でコースに戻りました。27周目には首位24号車がピットに入って、Astemo NSX-GTの後ろでコースに復帰。これでAstemo NSX-GTは序盤に先行されていた2台を逆転しました。その後、GT500クラス全車がピットストップを終えた41周目には、塚越広大のAstemo NSX-GTはトップに立ちました。
52周目、コースサイドに止まったGT300車両回収のため、この日2度目のFCY導入へ。FCYは54周目に解除され、リスタート後もAstemo NSX-GTはトップをキープして、塚越広大は最後まで集中力を切らせることなく、後続を10秒以上引き離してトップチェッカー。塚越広大と松下信治選手のAstemo NSX-GTは今シーズン初優勝を挙げました。
この結果、塚越広大と松下選手はドライバーズランキングで、ポイントリーダーから4ポイント差のランキング3位につけて、シリーズ最終戦(第8戦もてぎ/11月6日決勝)に臨みます。
塚越広大「今回のレースがジェットコースターのようでした。予選前の公式練習でノブ(松下信治選手)がクラッシュして、どうなるかと心配しましたが、メカニックさんたちの迅速な作業のおかげで予選に間に合い、予選4番手というポジションを獲得することができました。抜きにくいオートポリスで、予選で上位につけられたことが一番の勝因です。メカニックさんたちの頑張りには心から感謝していますし、チーム一丸となってつかみとった今シーズン初勝利だと思います。
過去にもトラブルに見舞われた中で2位や3位というレースもありましたが、優勝できたというのはチャンピオン争いでも大きな意味があります。この勢いで最終戦のもてぎでもチーム一丸となって勝って、タイトルを決めたいと思います」
【動画】塚越広大が今季初優勝を飾った第7戦オートポリスの振り返りと最終戦の第8戦もてぎに向けた意気込み。
https://www.youtube.com/watch?v=ZYLoM0uQXdY