5月4日、静岡県の富士スピードウェイで2021スーパーGT第2戦の決勝が行われ、塚越広大とベルトラン・バゲット選手のAstemo NSX-GTは予選11番手から逆転で今季初優勝しました。
第2戦富士は500kmレースで、2回以上のピットストップが必要です。予選11番手のAstemo NSX-GTは塚越広大がスタートドライバーを担当。3周目にマシントラブルでストップした車両回収のためセーフティカーが導入され、Astemo NSX-GTは12番手でレースは7周目に再開されました。
リスタート後、Astemo NSX-GTの塚越広大は8周目、29周目にオーバーテイクを決めて10番手に浮上。29周目からはGT500クラスでもピットストップが始まりAstemo NSX-GTは9番手を走行していた31周目にピットに向かいました。その直前、最終コーナー立ち上がりで5番手走行中の車両の左後輪ホイールが外れており、Astemo NSX-GTのピットストップとほぼ同時に外れたタイヤ回収のためコース上にはフルコースイエロー(FCY)が提示されました。
Astemo NSX-GTは塚越広大からバケット選手に代わってコースに復帰。33周目にFCYは解除され、その後GT500クラス全車が1回目のピットストップ終えた45周目の時点で、FCY導入直前にピットストップを済ませたAstemo NSX-GTがトップに立ちました。48周目には2度目のFCY導入もありましたが、リスタート後もバケット選手は安定したラップタイムを並べて首位をキープ。そして、Astemo NSX-GTは68周目に2回目のピットストップを行いました。
フィニッシュドライバーは塚越広大が務めましたが、2回目のピットストップにやや時間のかかったAstemo NSX-GTに対して、79周目に2回目のピットストップを行った8号車が前でコースに復帰。ここから8号車と塚越広大は何度かポジションを入れ替える激しいトップ争いを展開しました。しかし、82周目に2番手に下がると、87周目には36号車にパスされて3番手のポジション。Astemo NSX-GTは再びチャンスをうかがっていました。
そして、終盤の96周目、コースサイドにストップした車両回収のため3度目のFCY導入へ。99周目にFCYは解除されましたが、直後に36号車が失速してストップ。さらに8号車は黄旗区間での追い越しによるドライブスルーペナルティで首位争いから脱落。これでAstemo NSX-GTの塚越広大は再びトップに立ちました。残り10周は2番手に上がった14号車に猛追されましたが、塚越広大は逃げ切ってトップチェッカー。塚越広大とベルトラン・バゲット選手のAstemo NSX-GTは今シーズン初優勝を飾りました。