8月9日、スーパーGT第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』の決勝レースが静岡県の富士スピードウェイで開催され、塚越広大とベルトラン・バゲット選手がドライブするKEIHIN NSX-GTが独走で今季初優勝を飾りました。
「ゴールするまで、こんなにスムーズでいいのかなって思いながら走っていました。でも勝つ時というのは、こういうものかもしれませんね」と笑顔で語る広大は、2年振りのスーパーGT優勝について以下のように語っています。
「僕たちは開幕戦がリタイアに終わり、最後までレースができていませんでしたが、すごくマシンのフィーリングはよかったんです。今回の富士に向けては、予選、決勝のどちらかにフォーカスするというのではなく、とくかくマシンの速さを突き詰めてセットアップしてきました。
予選では惜しくもポールポジションには届きませんでしたが、開幕前のテストではロングランでペースがよく、マシンには手ごたえを感じていました。実際にスタートドライバーをつとめたバケットはすごく速くて、大きなギャップを築いてくれました。
ただドライバー交代をして、僕がコースインした当初はちょっと乗りづらかったんです。もしかしたらバケットが築いてくれたギャップを失ってしまうのではないかとちょっと心配しましたが、後半はすごくクルマのフィーリングもよく、いいタイムで走ることができました。ただ36号車もいいペースで走っていたので、しっかりとギャップを見ながらドライブし、トップでチェッカーを受けることができました。
今シーズン、FRのNSXを投入するというのはホンダにとっては大きなチャレンジだったと思います。そんな中で開幕戦を迎えたのですが、スープラ勢が圧勝し、僕たちは本当に悔しい思いをしました。でも今日は、しっかりと結果を出すことができました。フロントエンジンになったNSXの初めての勝利を達成することができてすごくうれしいですし、チャンピオンシップにおいても重要な1勝になったと思います。
ただ開幕戦で表彰台に上がったスープラ勢もしっかりとポイントを重ねています。これから僕たちもウェイトを積んだ中でもいかに着実にポイントを積み上げていくのかが、タイトルを獲得するうえでは大事になっていきます。
次の鈴鹿でも最大限の成果を残せるように、チーム、ホンダさん、ブリヂストンさんとともにしっかりと準備をしていきたいと思っています。引き続き、応援をよろしくお願いします!」