2011年スーパーGTシリーズの開幕戦となる第2戦富士の決勝が行われた。前日の予選1回目でKEIHIN HSV-010は6番手タイムをマークして、上位10台で争われるスーパーラップへと進んだがノータイム。決勝は10番グリッドからスタートした。
決勝は雨の影響による路面コンディションの悪化のためセーフティカー先導でスタート。KEIHIN HSV-010は金石選手がスタートドライバーを務めたが、視界が悪く黄旗区間で追い越しをしたために10秒間のペナルティストップを科せられ、12番手まで後退してしまう。その後、KEIHIN HSV-010は着実に順位を上げて、広大が乗るレース終盤には8番手に浮上。しかし、さらに雨脚が強くなったため60周目で赤旗が提示され、59周終了時での順位が最終結果となった。
「チームやホンダさんがすごくいい仕事をしてくれたので、今年のKEIHIN HSV-010は競争力がすごく上がっています。実際、富士でも走り始めからマシンにはスピードがあり、フィーリングもすごくよかったのです。予選では本来の走りができませんでしたが、年弘さんも僕もペースがよく、決勝では優勝争いができるという手ごたえがありました」
「ところがレース当日は雨となり、マシンのフロントガラスが曇ってしまうという思いがけないトラブルに見舞われました。そのためにマシンの力を十分に引き出すことができず、ライバル勢に引き離されてしまいました。今回の8位はHSV-010勢としては最上位の結果でしたが、自分としても反省点はいくつかありました。自分のスティントで3 つポジションをあげることができましたが、激しい雨によって赤旗が提示される直前に単独スピンしてしまいました。レースが中止になったので結果には影響がなかったのですが、今後のレースでもミスなく最後まで走り切ることをしっかりと心掛けていきたいです。そればできれば、今年のマシンはすごく競争力が上がっているので、自ずと結果を出せると思っています。これからのスーパーGTのレースを期待していてください」
「また2週間後には、鈴鹿でフォーミュラ・ニッポンの開幕戦が行われます。自分自身、今年は勝負の年だと自覚しています。これからは鈴鹿での優勝に向けて、万全の準備をしていきたいと思います!」