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広大が初テストの感想を語る。

2008.03.19

3月15日〜16日にかけてスペインのバレンシアで行われたユーロF3の合同テスト。これが広大にとって今シーズン初めての走行となりましたが、そのレポートを現地から本二人が送ってきてくれました。広大は「まだまだ課題が多い状態」と語っていますが、今季所属するマノーのチームメイトの中で最速タイムをマーク。「クルマは周回を重ねるごとにフィーリングが良くなっている」とも語っており、今後への確かな手応えを感じているようです。では、以下が広大からの現地レポートです。

「去る3月15日と16日の2日間に渡ってスペインのバレンシアで2008年シーズン初のユーロF3合同テストが行われました。ここまで1度もテストをすることができず、今回が自分にとってもチームにとっても今シーズン最初の走行になりました。

15日の午前中のセッションはマシンのシェイクダウンから始まりました。自分にとって初めてのサーキットでしたので、マシンのチェックと同時にコースを勉強しながらの走行になりました。開始1時間が経過した時点で1度赤旗が出され、それからは全車が今年のタイヤを使わなければいけないことになっていました。ただ、今回使ったタイヤは開幕戦のホッケンハイムの時にも使用しなければならないため、ある程度タイヤをセーブする必要がありました。赤旗後に今年のタイヤ、NEWタイヤでコースインしてアタックに入りました。まだ、完全にコースを把握できていなかったので、なかなかタイムを伸ばすことができず、最終的に7番手で午前のテストを終えました。

午後は3時間のスケジュールが設けられていましたが、残り1時間から走行を開始しました。タイヤは午前中の最後に使用したもので、ダンパーのセッティングを中心にマシンのセットアップに取り組みました。バレンシアのサーキットは午後になると風が強くなるために、午前中よりはコンディションが悪化しますので、タイムを伸ばすことはできません。しかし自分自身もコースになれ、マシンのフィーリングもよくなり、5番手で午後のセッションを終えました。

2日目の16日も晴天の中でテストが行われました。この日は午前に2セット、午後に1セットのNEWタイヤを使う予定で、テストが開始されました。この日も走行を開始した時から、前日に続いてセッティング作業を進めていきました。その後、1セット目のNEWタイヤでアタックに入りましたが、まだトップとのタイム差があったために再び中古タイヤを装着。あらためてセッティング作業を進めていきまいた。そして最後にもう1度NEWタイヤでアタックに行ったのですが、マシンのボトム(底)が当たってしまい、思うようにマシンのコントロールができませんでした。そのためにタイムアップをすることができず、7番手で午前のセッションを終えました。

午後の走行に向けて大幅にリアの足回りのセッティングを変更し、同じく残り1時間の時点からコースインしました。この日も風が強く難しいコンディションでしたが、マシンのフィーリングはよく、中古タイヤでもいいタイムを刻むことができました。最後にNEWタイヤを装着してアタックに入り、2番手のタイムを約0.3秒上回る最速タイムを出すことができ、午後はトップタイムで終えることができました。

走行を重ねるごとにマシンのフィーリングはよくなってきましたが、まだ多くの課題がある状態です。すぐにポルトガルのエストリルで合同テストがあるため、さらにマシンを煮詰めていきたいと思います」

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