7月に開幕したスーパーGTシリーズの第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』が富士スピードウェイで行われました。開幕戦の富士はトラブルによりリタイヤしましたが、その後、問題は解決され万全の状態でイベントに臨みました。
フリー走行では第1戦のセットアップをベースに調整を行なっていきました。午後の予選はQ2を担当しました。バゲット選手がQ1を担当し5番手で通過しました。 フリー走行からセット変更したことでマシンの状況が大きく変化し、バゲット選手からはオーバーステアだったとのコメントを聞きました。そこでセットを変更し、Q2に合わせました。各車ウォームアップ2周のところを1周にしてタイヤの良いところを使えるようにしました。考え通りにセクター3でその成果を出すことができましたが、トップにはわずかに及ばず2番手タイムで予選を終えることになりました。
日曜日の決勝は66周で行われました。スタートはバゲット選手が担当しました。スタートから2番手をキープし、トップ2台が先行する形でレースが進んでいきました。そして、8号車を15周目に抜くことができトップに浮上しました。 その後、順調に周回を重ね30周目にピットに入りドライバー交代を行いました。ピット作業でロスがあったためアウトラップからプッシュしましたが、コースインのタイミングが悪く、300と遭遇してペースを上げることができませんでした。そのため8号車がピットアウトした36周目の時点で先行されてしまいました。 相手のタイヤが冷えている間に抜かなければならずプッシュし、セクター3までに真後ろまで追いつきました。その先の13コーナーで抜こうとしたときに8号車がスピンしたためトップに返り咲きました。そこからは2番手とのタイム差があったので大事にレースを進めていきました。 徐々にマシンのバランスが良くなっていき、レースの終盤にはペースも上げることができました。そして、66周を走り切り、トップでチェッカーを受けました。
チームと僕にとっては2018年以来の優勝、そしてクラス1規定のFRになったNSXの初優勝という大切な優勝になりました。しかしレースは前半バゲット選手と自分のスティントでマシンバランスの状況が違うなどの課題がありますので、チームと次戦に向けて改善していきます。 また、ここからウェイトが積まれ強さが求められるレースとなります。タイトルを狙う上では大事なレースが続きますので、チームとともにマシンの理解を深め、次戦に臨みます。 最後に優勝というニュースをお届けすることができました。いつもたくさんの応援ありがとうございます。引き続きベストを尽くしていきます。