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塚越広大からのメッセージ

新型コロナウイルスの感染拡大によって国内外のモータースポーツは開催の延期や中止が余儀なくされています。塚越広大もスーパーGTのイベントやテストが延期となり、自宅待機という形になっています。そこで本人に今、どんな気持ちで日々を過ごしているのかを聞いてみました。

Q:新型コロナウイルスの影響でスーパーGTの開催は延期となっています。現在はどのように過ごしているのですか?
「開幕戦の岡山が延期になって、その後、変更スケジュール検討案が発表されました。それによると7月11日(土)〜12日(日)に開幕戦が岡山で行われることになっていますが、いつでも走れるように準備しておかないといけませんので、まずは体調管理をしっかりとすること。トレーニングに関しては行けるところが限られていますので、基本的には家の中でやっている状況になります。あとは最近、シミュレーターを自宅に導入しましたので、それで練習をしています」

Q:これまでの岡山で2回テストをしていますが、新しいNSX-GTの印象を教えてください。
「これまで岡山でメーカーテストと合同テストをそれぞれ1回ずつしています。ニューマシンは2回目のテスト(3月14日〜15日)でGT500クラスの専有走行で、(ベルトラン・)バゲットがトップタイムをマークしました。リザルト的にも良かったですが、ロングに関しては他メーカーのマシンが速そうだったので、そのあたりの課題はまだありそうです。もう少し詰めていかなければと思っています。
新しいFRのNSX-GTは、これまでのミッドシップのマシンとドライブしたフィーリングとあまり変わっていないんです(笑)。僕自身、もう少し変わるのかなと思っていたのですが、それほど大きな違いはありません。ただ、タイヤの摩耗に関しては全然違いますので、そこはもっとデータを蓄積していく必要があると思っています。テストが開催されたら、まずタイヤの使い方にフォーカスしてやっていこうと思っています」

Q:スーパーGTを統括するGTA(GTアソシエイション)の発表では、6月27日(土)〜28日(日)に富士スピードウェイでテストが開催予定と発表されていますが、それ以外のスケジュールは立っているのですか?
「イベントやテスト、チームやスポンサーの方とのミーティングなど、あらゆるスケジュールが延期となっています。チームとはメールや電話で連絡を取り合っていますが、今のところ確定的なスケジュールは何もありません。今は早くこの新型コロナウイルスが終息して、一日でも早くレースをしたい、車を走らせたいという気持ちが強いし、レースができることに対してあらためて感謝の気持ちが芽生えています。
昨年、スーパーフォーミュラのシートがなくなった時に、スーパーフォーミュラに乗れることがどんなに幸せなことなのかとあらためて感じました。ましてや今は自分が乗る乗れないという問題ではなく、もっと大きな問題に世界中の人が直面しています。今はそれぞれが自分のできることをやって、元の生活が一日でも早く戻るようにしていくことが大切だと思っています。
今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、人々の生活が大きく変わり、あらためて気づかされたり、再発見することがあったると思っています。僕は少しでも多くの人が、レースは面白いよね、レースがある日常が早く戻ってほしいと思ってくれたらうれしいなと感じています」

Q:ところで新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅勤務や自宅待機をする人が増えていますが、どんなふうに息抜きをしているのですか?
「僕はひたすら掃除をしていますね(笑)。もともと月に1回、大掃除をすることを決めていました。僕にとってやらなければならないことを後回しにするのが一番のストレスなんです。大掃除というのは一年間さぼっていた掃除を年末にまとめてするわけですよね。だったら毎日掃除していたら、年末の大掃除は必要ないですよね。だから最低でも月に1回は大掃除しようと心がけていたので、それができる日が増えたのかなと思っています」

Q:最後にファンの方のメッセージをお願いします。
「僕たちのレースが延期になりましたが、それよりも今は世界が大変な状況になっていますので、早く新型コロナウイルスが終息してほしいという気持です。繰り返しになりますが、そのためにできることをそれぞれがやって、乗り越えていかなければならないと思っています。
今回の経験が僕たちレース関係者はもちろんですが、すべての人にとって新しいアイデアを見つけたり、生み出すためのいいきっかけになるかもしれません。例えばスーパーGTでもスケジュールや開催方法などを再考するためのいいチャンスになるかもしれません。僕自身も日常生活が戻った時に自分がひとつステップアップした状態で過ごせるようになったらいいなと前向きに考え、日々を過ごしています。
レースに関してはまた皆さんにお会いして、再び走ることを本当に楽しみにしています。まずは皆さんが新型コロナウイルスに感染しないように体調管理をしっかりとして、気を付けて過ごしてほしいと願っています。そしてファンの皆さんと再びサーキットで会えるのを楽しみにしています」