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Qこのままランキングトップの位置をキープして、チャンピオンを獲得するために何が必要になりますか?

「いろんな意見があると思いますが、僕自身はもっと勝たなければいけないと思っています。自分にとって今回の優勝はひとつのステップに過ぎませんが、このステップをこえたことで、もっと勝ちたいという意欲が強まってきました。そのためにはどうしたらいいのかと、これまで以上にチームのスタッフと一緒にマシンを詰めていく必要があります。

チームとしても、現在、ランキングトップに立っています。チーム一丸となってダブルチャンピオンを獲得するためには、マシン、戦術、ピット作業などの総合的な力をもっともっと上げていかないといけません。そのためにもドライバーの僕がもっと強力にチームを牽引する存在になるように、これからは集中していきたいです」

Q次の富士はトヨタ勢のホームコース、富士スピードウェイが舞台となります。

「7月に開催される第4戦の富士はトヨタ勢が得意だと言われていますが、どんなサーキットでも強さを発揮できるようになっていくことが、チャンピオン獲得の条件になると思っています。そういう意味では、次の富士は正念場になると自覚しています。今のFNはイベント数が年間7戦ですので、本当に取りこぼしができないのです。どんなコースでも安定して強さを発揮しなければなりません。だからといって、守りのレースをするつもりはまったくありません。これまで僕は“守る”ことを考えてレースしたことはないですからね。やはり常に攻めることが自分のレーススタイルです。思いっきり攻めて勝つことを意識しながら、これからも戦っていきたいです!」

Q最後に、これからの後半戦への意気込みをあらためて聞かせて下さい。

「冒頭でも言いましたが、今回の優勝したことで、本当にたくさんの人が僕のレースを見てくれて、僕が勝ったことを喜んでくれていることを知りました。僕は、最終的には自分自身のためにレースをしているのですが、みんなが応援してくれることが、すごく大きなパワーになっていますし、いろんな人の気持ちを背負って走っているつもりです。でも今までは、それを結果としてお返しすることができませんでした。これまで自分のなかではいいレースというのはいっぱいありましたが、結果というのはやっぱり勝つことなんですよね。これからも貪欲に勝ちを狙っていきます。そうすれば必然的にタイトルという結果もついてくると思っています。

僕は今、日本を拠点にしてレース活動をしていますが、最終的な目標はF1ドライバーになってチャンピオンになることです。その気持ちは今もまったく変わっていません。F1で戦うという目標をきちんと達成できるように、これからもっともっと自分自身をステップアップさせ、精一杯、努力していきます。皆さんからの熱いサポートには心から感謝していますが、引き続き、応援をよろしくお願います」