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Qトップでチェッカーフラッグを切った瞬間の気持ちは? 

「とにかく54周全力で走っていましたし、やっと勝てたという気持ちが強かったです。ウイニングランの時には、これまで僕を支えてくれた方たちの顔が次々と浮かびました。クルマを作ってくれたエンジニアの(田中)耕太郎さん、チームオーナーの村岡(潔)さん、完璧なピットストップをしてくれたチームのスタッフ全員、ホンダさん、スポンサーの方々、ファンのみんな、両親……。いろんな人にこの勝利をやっとプレゼントできる、という気持ちだけでした」

Qゴールした時には、思わず涙が出たと聞きましたが・・・・・・。

「そうですね。ゴールした直後に涙が出てきましたが、ほんの一瞬だけです。誰にも見られていないと思いますよ(笑)」

Q開幕からの3戦を終えて、ポイントランキングの首位に立ちました。これまで3戦の自己評価は?

「まず開幕戦の鈴鹿に関しては、決勝はマシンにトラブルがあったりしましたが、自分のベストを出し切れたと思います。でも予選では反省点がありました。タイムアタックのタイミングや位置取りなど、自分のミスでポールポジションを逃してしまいましたからね。

第2戦のもてぎに関しても、初めてのスーパーラップ方式の予選でベストのタイムアタックができなかったということもありました。決勝でもレースペースは悪かったし、チームメイトにもリザルトで負けてしまいました。もてぎではセットアップについても完璧ではなかったと思いますし、いろんな反省点がありましたね。

そういう流れのなかで第3戦のオートポリスを迎え、さっきも言いましたが、走り出しからすごくマシンのフィーリングが良かったんです。加えて、すごくリラックスしてレースができたと思います。これはレースが終わってから感じたのですが、もてぎは地元ということもありますし、開幕戦でいい走りができたこともあり、意外と緊張していたのかなって。今にしてみれば、そう感じますね。

FNでは今年からトレーナーの鎌田(貴)さんが帯同してくれているのですが、もてぎの決勝前に準備運動やウォーミングアップをしている時に、『いつもの自分じゃないな』と感じる部分がありました。自分ではあまり気にしていなかったのですが、気負っていた部分があったのかもしれません。対照的にオートポリスはすごくリラックスしてレースができました。予選のQ1、Q2、Q3の全セッション、決勝でも集中はしていましたが、もてぎで感じたような変な緊張はなかったと思います」