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Q次は東京都の小木さんからです。「レーシングカーのセッティングやセットアップはメカニックさんがやっていますが、塚越選手はメカニカルな部分はどの辺りまでわかるのですか? もし作業をしてもいいのなら、どれぐらいできるのでしょうか?」

カートに関してはすべてできますよ。完璧です! FNやGTのセッティングに関しては、僕のフィーリングをもとにチームのスタッフと相談しながら決めています。実際の作業については、僕ができそうなのはタイヤの交換、エアの調整ぐらいですかね(笑)。ウイングやカウルを取り付けることもできると思いますが、細かい作業や調整は無理でしょう。でもチャンスがあれば、ミッションの交換なんかもチャレンジしてみたいのです。

Q小木さんからもうひとつ質問が来ています。「尊敬するドライバーや参考にしているレーサーは誰ですか?」

レースをしたいと思ったきっかけは、アイルトン・セナの走りをテレビで見てからです。だから尊敬するドライバーはセナです。

Q神奈川県のscp10userさんから。「FNやスーパーGTでのライバルは誰ですか? また目標・お手本にしているレーサーはいますか?」

日本人で一番速いというイメージがあるのは小暮卓史さんなので、まずは小暮さんが目標です。外国人を含めると、国内のレースではGTがラルフ・ファーマン選手、FNはブノワ・トレルイエ選手です。

Q埼玉県のYouさんからも面白い質問が来ています。最初の質問は「同世代の小林可夢偉選手のF1参戦が決まりました。このニュースをどう感じていますか? 喜んでいるのでしょうか。悔しいのですか?」

どっちの感情もあります。頑張ってほしいという気持ちもありますが、本当に悔しいですね。でも「何でアイツがF1に…」という気持ちは一切ありません。可夢偉がF1に行くのは当然だと認めていますので、悔しいですが、心から応援しています。

Q続いてはスーパーGTでペアを組む金石選手についてです。「GTで一緒に走っている金石選手はどんな人なのですか?」

実は、年弘さんとは知り合ってからはすごく長いんです。お互いにARTAのドライバーだったので、2003年ぐらいから顔見知りでしたが、あんまり話したりする機会はなかったので、正直、開幕前はどうなるのか不安でした。でもシーズンが始まって、一緒に戦うことになって、いろいろ親切にアドバイスをしてくれますし、すごく勉強になっています。見た目は結構怖そうな感じがしますが(笑)、すごく優しい先輩です。チームをまとめるという点でも、献身的にやってくれていますので、とても勉強になります。

Q栃木県のけんいちさんからは、世情を反映した質問が来ています。「ガソリンから電気へと変わりつつある自動車業界ですが、電気自動車でのレースをやってみたいですか?」

うーん、どうかなぁ・・・。昨年、電気自動車じゃないですが、もてぎで開催されたインディカーで燃料電池車のFCXを乗りました。これが想像以上にキビキビと走るんです。しかも燃料電池車とか電気自動車は一気にフル加速とかできますからね。でも音がないので、フィーリング感が少ないんです。エンジンだと回転が上がると、加速感とかトルク感とか、いろいろ伝わってくるじゃないですか。その点に、ちょっと違和感があるんです。そういうことも含めて、今のところは、まだガソリンエンジンのマシンがいいかなって。でも将来は間違いなく電気自動車のレースになっていると思いますので、僕も走ることになるのかなぁ。