Special/スペシャルコンテンツ

──シーズンの前半に「ユーロF3は全日本と比べて参加台数が多く、競争が激しい」と語っていましたが、日本とレーススタイルが大きく違っていたために驚いたことはありますか?

「特にはないですね。一番驚いたのは、やっぱりレース中に消火器が作動したことですよ(笑)。メーターが取れた時やハンドブレーキのワイヤーが引っかかった時もビックリしたかな(笑)。まあ、予想通りではないですが、自分のイメージしていたものとそれほど変わりはないです。日本のレースとそんなに違いはありません。ただ選手の層がすごく厚いんです。たとえば1位から10位までのタイム差がほとんどないとかね。その上、リバースグリッドを採用しているので、勝てる可能性のある選手はすごく多い。あと参戦するマシンが多いことに加えて、みんなアグレッシブなので、どうしてもレース中の接触は増えます。隙あらば、という選手がすごく多いし、『これはどう考えても無理だろう?』という時でも突っ込んでいく選手もいますからね。トータルで言えば、サーキット上の戦いは激しいですが、ドライバーとしてはすごく面白いし、楽しんでいます」

──イギリスでは、レースのない時はどのように過ごしているのですか?

「6月までは、午前中には語学学校に通っていたのですが、現在は夏休み中なので、トレーニングしていることが多いです。で、昼ごはんを食べて、午後はマノーのファクトリーを訪ねています。用事があっても、なくても、毎日ですね。レースの前後にはデータを見て、チームのスタッフといろいろ話をしたりしています。スタッフに紅茶を入れるのは、僕の仕事になっていますよ(笑)。紅茶の入れ方は、すごく上手になりました」

──イギリスの生活で困ったことは?

「ポンド高で物価が高いことと、いい美容室がないこと(笑)。1回イギリスで髪を切ったんですけど、なんか適当というか、良くないんです。買い物は近くに大きなショッピングモールがあるんで、そこでしています。メシは大丈夫ですよ。基本的に自炊しています。お米はたっぷりあるんで、それに一品おかずを作るというパターンが多いですね」