Race Report/レースレポート

2019 SUPER GT

Round.06AUTOPOLIS

2019年スーパーGT第6戦

開催日:2019年9月7、8日 / 参加台数:15台(GT500クラス) / 会場:オートポリス(大分県)

大分県のオートポリスで第6戦『AUTOPOLIS GT 300kmRACE』が行われました。8月に宮城県のスポーツランドSUGOで実施された公式テストの結果から、今回のイベントのベースセットを考えました。走り出しから好調で、いくつかのセットを試しました。

Qualifying/予選

予選:1位

天候:曇り

予選はノックダウン方式で、今回はQ2を担当しました。Q1はバケット選手がトップタイムで通過しました。コメントを聞いてセットアップを微調整しQ2に臨みました。 コースに入り、いいポジションでタイムアタックができるように少しペースを上げ、クリアで走れるポジションを確保しました。そして1周のウォームアップ後、アタックに入りました。 マシンの感触は引き続きよく、自信を持って攻めることができました。その結果、2番手に約0.7秒もの差をつけてポールポジションを獲得しました。

Final/決勝

決勝:2位

天候:曇り時々雨

日曜日のウォームアップ走行で決勝セットを確認しました。最初にドライブし、途中でバゲット選手に交代しました。しかしコースに入った矢先、突然マシントラブルが発生し、コース上に止まってしまいました。マシン回収後、すぐにトラブルの原因を直すための作業が行われました。グリッドへ着くまでの時間が迫る中、懸命な作業の結果、トラブルは解消されました。 無事にレースができることとなり、グリッドに着き、65周のレースが始まりました。レース途中から天候が荒れる予報が出ていたため、スタートドライバーを担当しました。

スタートは慎重にいったため1コーナーで2番手のマシンに並ばれてしまいましたが、3コーナーでトップのままクリアしました。そこからはギャップを広げるためペースを上げていきました。しかし、3周目にクラッシュ車両が発生し、セーフティーカーが導入され、築いたリードがなくなってしまいました。

6周目のリスタート後、再びギャップを築くためにプッシュしました。300クラスを抜きながら走るとタイヤのピックアップもあり、ややペースが乱れましたが、単独での走行時にはペースよく走ることができました。20周目頃には2番手のマシンに9秒のギャップを築くことができました。その頃から1コーナーだけ雨が降り始め、難しいコンディションになっていきました。それでもギリギリまでピットタイミングを伸ばすため、そのまま走り続けました。雨は降ったり止んだりと非常に難しい状況でした。 34周目に雨が強まり、クラッシュが発生。セーフティーカーが再び入りそうなタイミングになったため、ピットに入りました。この時、雨が一時的に止み路面が回復しそうな状況だったので、ドライのタイヤに交換。バゲット選手がコースに戻りました。そして、予想通りセーフティーカーがコースインしました。

41周目リスタートしましたが、セーフティーカー中に再び雨が降ったため、チームはドライタイヤでの走行は難しいと判断。再びピットに戻り、レインタイヤに変えコースに戻りました。その後、またしてもセーフティーカーが入りました。 50周目リスタートになったのですが、トップがレインタイヤでペースを上げていく中、追い越しができない区間でドライタイヤのマシンのペースが遅く、トップとの差が大きく開いてしまいました。 しかし、ここから追い上げが始まり、トップから約15秒あったタイム差を7秒差まで詰めて、ポジションも5番手から2番手に上がりました。その後、さらにタイム差を縮めていったのですが、路面が回復し、今度はドライタイヤを選択したマシンのペースが速くなるという状況となりました。それでもトップとの差をジリジリと縮めていきましたが、わずかに届かず、2位でのゴールになりました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

今回、予選ではポールポジションを獲得し、その調子を維持し、レース前半は戦うことができました。しかしレース直前にはマシントラブルが発生し、レースが始まったあとも天候がコロコロと変わり、セーフティーカーが何度も入る荒れたレース展開の中で粘り強く2位という結果を獲得することができました。もちろん優勝できる力があったので残念な気持ちもありますが、チームの強さを発揮できたと思います。この調子を次回のレースでも継続するため、チームとしっかりと準備していきます。