スーパーGT第3戦『SUZUKA GT 300km RACE』は三重県の鈴鹿サーキットで行われました。レースウィークを通して予想以上に天気が良く、路面温度が50度を超える真夏に近い状況でした。土曜日午前のフリー走行でタイヤを評価してセッティングを煮詰めて、午後の予選に臨みました。
今回はQ1を担当することになりました。午前中に走行した時よりも路面温度は上がっていました。そのためフリー走行の時から走り方を変えてウォームアップラップを行い、アタックに入りました。おそらく1周しか良いグリップの状態で走れないと感じ、1周に賭けました。そのアタックで4番手タイムを記録し、Q2に進出することができました。 Q2ではバゲット選手が8番手で終え、決勝のグリッドが確定しました。
決勝前の20分間のフリー走行で決勝用のセッティングを確認し、スターティンググリッドにつきました。真夏を思わせる厳しい暑さとなった決勝は52周で行われ、スタートはバゲット選手が担当しました。マシンの調子は良く、ペースを上げていけるだけのパフォーマンスはあったのですが、なかなか前のマシンをオーバーテイクできないという苦しい展開となりました。順位をなかなかあげられないという膠着状態の中、16周目にクラッシュが発生。車両回収のためセーフティーカーが導入されました。この時点で8番手を走行しており、22周目にセーフティーカーがピットに入ると同時にドライバー交代のためピットに入りました。コースに復帰すると、前半と同じくペースを上げるポテンシャルがあるにもかかわらずポジションを上げられないという展開となりました。そんな中、30周目に最終コーナーでリアが滑った挙動に対してコントロールすることができずクラッシュ、そのままリタイアとなりました。
週末を通してマシンの競争力があったのですが、少しでもポジションを上げたいという焦りからミスが生まれました。冷静になって考えると、クラッシュした時点でレースの残り周回数はかなりありましたので、焦る必要はなかったと思います。今回、自分のミスでポイントを獲得できず、また大事なマシンを壊してしまい、チームならびに関係者の皆様に申し訳ない思いです。開幕3戦が非常に悪い流れになってしまいました。今一度、見直せるものがあると思います。次のレースまでのインターバルの間に自分を見つめ直し、冷静に実力を出すための環境、メンタルなどを修正します。