スーパーGTシリーズ第6戦『第46回インターナショナル SUZUKA 1000km』が三重県鈴鹿サーキットで行われました。イベント名通りに1000kmという長いレースなので、ミスなくしっかりと走ることに注意して臨みました。フリー走行が始まった時には路面が濡れている状態でした。レインコンディションでチェックを行い、中盤から路面が乾きドライコンディションのマシンバランスを確認しました。しかしタイヤの評価のみで、ほとんどセッティングを試すことができませんでした。
今回Q2を担当しました。Q1は小暮さんが担当し、7番手で通過しました。小暮さんから、変更したセッティングは良くなっているというコメントを聞いて、2周のウォームアップ後にアタックしました。ハードタイヤを装着していましたが、3番手タイムを記録し、決勝に向けていいポジションからのグリッドを獲得できました。
レース前の20分間の走行で決勝セッティングを確認しました。少しアンダーステアのバランスだったので、調整したてレースに臨みました。今回はスタートドライバーを担当しました。
スタートでホイールスピンを多くさせてしまい、1つポジションを落としてしまいました。落ち着くまでタイヤを労わりながら前のマシンについて行きました。そのうち300クラスのマシンが現れはじめ、無理せずに抜くチャンスを狙っていました。
9周目の1コーナーで64号車を外から抜くことに成功し、12周目に19号車がミスした隙をつき2番手に浮上しました。さらに13周目のスプーンから24号車の加速に合わせストレートでイン側に入ることができ、トップに浮上しました。後続に10秒近いギャップを作ることができ、1回目のピットに入りました。
小暮さんに交代してから300クラスのクラッシュが発生し、セーフティカーが導入されました。後続とのギャップがなくなってしまいましたが、リスタート後、ふたたび2番手との差を広げ、2回目のピット作業を行いました。
3スティント目は2番手とのギャップを保ちながら予定通り31周を走り、4回目のピットイン。再び小暮さんに変わりました。しかし、またもクラッシュが発生し、セーフティカーが導入されました。103周目にリスタートし、トップのまま120周目にピットイン。自分にとって最後のスティントに臨みました。
ピットアウトした周に64号車に先行されてしまいましたが、1秒以内の差で走り続けました。147周目に入ったところでチームからの指示があり、その周にピットに入ることになりました。しかし、スプーンカーブ手前で突然左のリアタイヤがバーストし、コントロールを失いました。マシンも壊れてしまい、ピットに戻ることもできず、コース脇にマシンを止めました。
最後のピット作業で給油時間が64号車よりも短い予定だったので、ピット作業で逆転できるはずでした。チームも完璧な作業でコースに戻してくれていたので、優勝の可能性はとても高いレースでした。このアクシデントは本当に信じられないできごとでした。しかし、これもレースです。この結果をしっかり受け止め、残りの2レースで勝つためにさらに完璧にドライビングができるようにトレーニングします。