Race Report/レースレポート

2017 SUPER GT

Round.03AUTOPOLIS

2017年スーパーGT第3戦

開催日:2017年5月20日、21日 / 参加台数:15台(GT500クラス) / 会場:オートポリス(大分県)

第3戦は大分県のオートポリスで行われました。昨年は震災の影響で中止になってしまったイベントですが、オートポリスは得意としているサーキットなので自信を持ってイベントに臨みました。 今回からレギュレーションが変更になり、NSXのミッドシップハンデウェイトが15kg軽くなりました。その変更もありフリー走行では最終的に2番手タイムを記録しましたが、マシンバランスはオーバーステアで、トップとの差は大きく開けられていました。

Qualifying/予選

予選:15位

天候:晴れ

Q1を小暮さんが担当したのですが、セクター1は全体ベストで調子は良かったと思うのですが、100Rでスピンしクラッシュしてしまい、Q2に進むことができませんでした。

Final/決勝

決勝:2位

天候:晴れ

メカニックが早朝までマシンの修復にあたり、無事に決勝に臨むことができました。20分間のフリー走行で決勝セッティングを確認しました。予選後にエンジニアと決勝セッティングについて話し合い変更したセッティングは大きく前進していました。

決勝は65周で行われ、スタートは小暮さんが担当しました。ルールではグリッドへ向かう時に予選で使用したタイヤで走らなければならないのですが、予選でのクラッシュの際にタイヤが壊れてしまったので、グリッドへ移動できませんでした。そのためピットスタートとなりました。500クラスがスタートしたタイミングでタイヤを交換した後ピットロード出口で待機し、300クラスのスタート後に17号車がコースに入って行きました。この時点でトップから大きく離されていたことに加え、300クラスを抜かなければならず、厳しい始まりでした。

しかし、5周目にクラッシュが発生し、セーフティーカーが導入されました。このセーフティーカーランの間に500クラスの最後尾の隊列に戻ることができ、ピットスタート分のロスがなくなりました。14周目にレースが再開しましたが、小暮さんのスティントはハード側のタイヤを選んだため、状況に合わず苦戦していました。オートポリスはタイヤに厳しいサーキットですが、この状況を打破するためにドライバー交代が可能になるミニマム周回数の23周目にピットに入り、タイヤ交換、給油をしてコースに戻りました。

コースに復帰してからクリアラップが続き、この時にタイムを稼ぐためプッシュしました。その結果、15番手だったポジションを10番手まで上げることができました。その後もとにかく単独で速いペースで走り、追い抜きは一度のチャンスで決める必要がありました。34周目の1コーナーで並走している37号車と16号車のさらにイン側から2台をまとめて抜き、8番手に上がりました。36周目には100R出口で失速した6号車を抜き、41周目にはピットアウトしてくる1号車の前に出て、5番手となりました。3番手を走る100号車のペースが上がらず、すぐに3番手争いに追いつき、45周目の1コーナーでアウト側から46号車を抜き4番手に浮上。その後、トップ争いをしていたマシンが1台コースアウトしたため、100号車との2番手争いになりました。

100号車のペースが上がらず、後ろからもマシンが追いついてきていたので気が抜けない状況でした。50周目に300クラスのマシンを抜く際に失速してしまい、第2ヘアピンでインに入られてしまいましたが、何とかポジションを守ることができました。53周目の1コーナーで100号車のアウト側に並び勝負しました。並走のまま3コーナーに突入し、2番手にポジションを上げました。

レース終盤、単独のペースは速かったのですが、黄旗区間で300クラスに詰まってしまうとタイムロスが大きかったことに加え、予想よりも燃料の消費が激しかったため、燃費走行を余儀なくされました。そして残り2周となり、第2ヘアピンを立ち上がってからガス欠症状が出始め、マシンが思うように加速しない状況でした。アクセルを踏まずにペース落とさないようにファイナルラップに入りました。100号車との差がどんどんなくなる中、必死にコントロールし、ギリギリで2位の座を守りきりました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

今回の2位は、自分の置かれた状況の中でベストな結果だったと思います。展開にも恵まれましたが、ロングスティントをプッシュしたまま走り続けられたマシンがあったので、2位まで上がることができました。マシンを早朝まで修復に当たってくれたメカニック、スタッフ、そして最後まであきらめずに応援してくれたファンの皆様に本当に感謝しています。このいい流れを持って次戦も頑張ります。