Race Report/レースレポート

2011年フォーミュラ・ニッポン第7戦

2011年月11月5〜6日
参加台数17台
ツインリンクもてぎ

フォーミュラ・ニッポン(FN)の最終戦が栃木県のツインリンクもてぎで行われました。このレースが始まる前に、ミーティングでこれまでのレースを振り返り、エンジニアと最終戦に向けてマシンセットを含めて煮詰めてきました。最終戦は従来のレースと異なり、距離の短いレースが2回行われる2レース制でした。

予選

レース1予選:2位、レース2予選:3位(Q1/2位、Q2/3位、Q3/3位)

天候:曇り

予選はノックアウト方式で、第1セッション(Q1)の結果がレース1のグリッド。従来通り、予選の最終セッション(Q3)までの結果がレース2のグリッドになる、変則的な予選方式でした。

Q1は20分間のセッションで行われました。最初にユーズドタイヤでコースインし、マシンと路面状況を確認しました。朝の走行で、さまざまなセッティングをトライすることができ、エンジニアとデータを見ながら予選に向けてのセッティングを決めました。さらに試したいことがあったので、時間内で2つのセッティングを試しました。そして残り時間が7分となった時点で、NEWタイヤを装着しタイムアタック。2番手タイムでQ1をクリアしました。

予選の第2セッション(Q2)を前に、さらにセッティングを変更し、コースイン。その結果、Q2は3番手タイムでクリアすることができました。

Q3に向けて、これまでの2回の走行をもとに少しセットを変更しました。集中してタイムアタックしたのですが、最終的に3番手のタイムとなってしまいました。

決勝

レース1決勝:3位

天候:曇り

夜のうちに雨が降ったため、決勝日のコース上は濡れていました。レース前の13分間のフリー走行の際、最初にレインタイヤでコースインしたのですが、スリックタイヤで走れると判断。チームと相談し、スリックタイヤに交換しました。5周走ることができ、タイヤも温めることができました。

そして23周のレースに臨みました。自分のスタートする場所がイン側だったため、濡れている場所でした。スタートでポジションを落とさないように気をつけたのですが、2台に先行されてしまい、4番手で1コーナーをクリアしました。さらにレインタイヤを装着していたマシンにも抜かれてしまいました。しかし路面はどんどん乾いて行ったので、すぐにポジションを取り戻し、6周目には3番手までポジションを戻りました。路面状況が良くなって行く中で、どんどんタイムを上げて行こうと思ったのですが、なかなかペースを上げることができませんでした。そのため4番手にポジションを下げてしまいましたが、3番手のマシンにトラブルが発生。ポジションが戻り3位でチェッカーを受けました。


レース2決勝:8位

天候:雨

午後に行われたレースは、スタート直前に雨が降り始め、完全なレインコンディションでレースがスタートしました。ここで、うまくスタートしようと狙っていたのですが、少し早いタイミングで動いてしまい、フライングのペナルティを受けてしまいました。ドライブスルーペナルティを課され、15番手までポジションを落としてしまいました。

雨脚はどんどん強くなる中、コースに戻ると2台のマシンを抜き、さらに前を追っていたところでアクシデントが発生。セーフティーカーがコースインしました。しかし、バックストレートでさらに大きなアクシデントが発生したため、赤旗が出され一時中断になりました。

約20分間のインターバルを挟み、10番手からレースが再開されました。再スタート直後の3周で2台抜くことができ、8番手にポジションを上げました。さらに順位を上げようとプッシュしましたが、8番手のままチェッカーを受けました。その結果、ドライバーズランキング4位でシーズンを終えることになりました。

広大コメント

最終戦は、レース1で表彰台に乗ることができました。自分としては予選も決勝もベストを尽くすことができましたが、狙っていた結果を出すことができませんでした。

あらためてシーズンを振り返ると、今年はチームを移籍した初年度で、開幕戦からレベルの高い所でレースをすることができました。自身初の第2戦のオートポリスでポールポジションを獲得することもできました。自分のレースキャリアのなかでも、たくさん経験を積むことができたシーズンだと感じています。今年培った経験を自分の力に変えられるようにこれからも一生懸命努力していきます。

最後に、今シーズンもさまざまな形でサポートしていただき、本当にありがとうございました。皆さんの応援に応え、きっちり結果を出すために、これからも努力を続けていきます。引き続き、応援をよろしくお願いします。