Race Report/レースレポート

2011年フォーミュラ・ニッポン第2戦

2011年月6月4〜5日
参加台数16台
オートポリス

フォーミュラ・ニッポン(FN)の第2戦が大分県のオートポリスで行われました。前回のレース後、チームと入念にミーティングを行い、鈴鹿での問題点を解決するために、フリー走行でマシンセッティングを試していきました。

予選

予選:1位(Q1/1位、Q2/1位、Q3/1位)

天候:晴れ

予選はノックアウト方式が採用され、1セッションごとに下位のマシンが脱落していくルールでした。

予選の第1セッション(Q1)は20分間で行われました。フリー走行で確認したセッティングに、さらに変更を加えたため、最初は確認のためにコースインしました。このセットも感触が良かったので、NEWタイヤを装着し、ピットで待機しました。そしてタイミングを見計らってコースイン。アタックに入っていきました。今回は、1周目でタイムが出るようにタイヤを温めました。そしてQ1を1位で通過することができました。

予選の第2セッション(Q2)に向けてマシンのセッティングは変更せず、タイヤだけ交換し、残り3分のタイミングでコースインしました。前を走るマシンが多く、間隔を取らなければならず、タイヤを十分に温められませんでした。しかしQ2もトップタイムを出すことができました。

最終セッション(Q3)にむけて、マシンセッティングを変更することも考えましたが、マシンの調子がいいので、そのままセッションに臨みました。今度は十分なスペースを確保することができ、タイヤをきちんと温めることができました。そしてQ3では2位に0.46秒の差をつけ、FNで自身初のポールポジションを獲得することができました。

決勝

決勝:3位

天候:曇り

日曜日の朝、強い雨が降り、レインコンディションの中フリー走行が行われました。マシンの感触、コース状況を確認しながら周回を重ねていきました。レース前の8分間の走行が開始される頃には、路面が所々乾き始めている状況でした。この時、スリックタイヤで走りましたが、この時点ではレインタイヤの方が速いと判断し、スタートはレインタイヤで行くことを決めました。そして今回のイベントでは新しいルールとして、ピットに入った際に給油とタイヤ交換を同時にしてはいけないと決まっていました。スタートの時点では、給油しないでレースを最後まで走りきる作戦を立てていました。

スタートは慎重になりすぎてしまい、1コーナーで2台に並ばれてしまいました。しかし1コーナーをうまく曲がり、2コーナー立ち上がりではトップのポジションを守ることができました。路面はほぼ乾いていたので、早い段階でタイヤ交換すると予想し、少しでも後続との差を広げられるようにプッシュしました。そして3周目にピットに入り、スリックタイヤに変えました。しかし結果として1周目にタイヤを交換したマシンが先行してしまい、7番手までポジションを落としてしまいました。

路面が完全に乾く前であれば、マシンを抜きやすいと思い、アウトラップからプッシュし、7周目の1コーナーで2つポジションをあげ、その後にも1台を抜き4番手に浮上。そして、前を走っていたマシンがピットに入ったため、3番手にポジションを上げました。ここから、タイヤ、燃費、タイムを考えながら周回を重ねました。チームが燃費を計算している間、少しでも燃費を抑えつつタイムも落とさないように考えながらドライビングを続けました。残り10周を過ぎたあたりから2番手の後ろ姿が見えてきたため、プッシュしましたが、結果的に追い抜くことはできず、3位でチェッカーフラッグを受けました。

広大コメント

今回、予選でポールポジションを獲得することができたのは、チームと話し合い、セッティングを煮詰めた方向が間違っていなかったとことだと思います。同時に、移籍したばかりのチームとしっかりとコミュニケーションが取れている証拠だと思います。

決勝では路面コンディションを把握することができず、ピットインのタイミングが遅くなってしまったことが、敗因だったと思います。レースペースが良かっただけに、ピットの判断の重要性がわかりました。難しいコンディションになっても結果を残せるように、もっと正確な情報伝達ができるようにしたいと思います。