Race Report/レースレポート

JAFグランプリ・スーパーGT&フォーミュラ・ニッポン・富士スプリントカップ2010

2010年11月13〜14日
フォーミュラ・ニッポン参加台数15台/スーパーGT(GT500クラス)参加台数13台
富士スピードウェイ

今回、初の試みとなるフォーミュラ・ニッポン(FN)とスーパーGTの同時開催イベントが富士スピードウェイで行われました。1日にFNとスーパーGTのセッションが行わるために、今シーズン、両カテゴリーに参加している自分は、その日のうちに乗り換えをするという、今までにない経験をすることになりました。感覚や気持ちの切り替えができるように気をつけて走行しました。始めは難しかったですが、練習走行を終えた頃には感覚をつかむことができ、予選に臨んでいきました。

予選

FN予選:3位(スーパーラップ)
FN予選:4位(最高速度)

天候:晴れ

今回の決勝グリッドの決め方は、土曜日のレースがスーパーラップ中に計測された最高速の速い順、日曜日のレースがスーパーラップのタイム順という予選方式でした。スーパーラップはGTでは経験がありましたが、FNでは初の経験でした。しかし、その1周でタイムを出せるように集中しました。

公式練習からマシンのフィーリングが良く、今回使用されたソフトタイヤとのマッチングも問題なかったので、タイヤを良く温めアタックに入っていきました。

1コーナーのブレーキングで少し様子を見すぎてしまい、イメージ通りにタイムを稼ぐことができませんでした。しかし、その後は攻めることができ、7番目に走ったのですが、それまでタイムアタックした選手のなかでトップのタイムをマークすることができました。最高速も309.633㎞/hまでのばし、最終的にレース1が4番手、レース2が3番手スタートという予選になりました。


S-GT予選:9位

天候:晴れ

FNの予選が終わり、すぐにGTの予選も行われました。20分間の短いセッションだったこともあり、開始と同時にコースイン。感覚を確かめながらタイヤを温めました。最初のタイヤで2番手タイムをマークしたあと1度ピットに戻り、2セット目のNEWタイヤに変えてコースに戻って行きました。最初と同じようにタイヤを温めてアタックに入っていったのですが、1コーナーのブレーキングで大きくミスしてしまいました。次の周にもう1度アタックしたのですが、タイム更新することができず、9番手タイムとなってしまいました。

決勝

FNレース1決勝:3位

天候:晴れ

土曜日に行われたレース1は、22周で行われました。スタートは加速することができ、順位変わらず1コーナーに入っていきました。トップとのタイム差が開かないうちに順位を上れるようにチャンスがあればすぐに抜きにいこうと考えていました。そして、3周目にスリップストリームから1コーナーのブレーキングで16号車のインに入り、3番手に浮上しました。2番手のマシンと差が開かないようにプッシュして走ったのですが、徐々に差が開いてしまい、後ろから4番手も近づいてくるという展開でした。ミスをしないよう集中して周回を重ね、セクター3でのタイムが少しでも上がるように工夫しながら走りました。そして、最後まで3番手のポジションをキープし、レース1を終えることができました。


S-GTレース1決勝:2位

天候:晴れ

FNのレース後に、こちらも22周で行われました。GTでスターティングスタートは始めてだったので不安でした。スタート時に前のマシンが出遅れたため、進路をどうするか一瞬迷ってしまいました。右に進路を変え、抜きに掛かった時に39号車と接触してしまいました。いくつかポジションを上げて1コーナーに入っていったのですが、39号車がブレーキングミスをしたためマシンの右フロントに接触してきました。なんとかタイムロスを最小限にすることができ、Bコーナーの混乱をうまくすり抜け、1周目は7番手で通過しました。

マシンのフィーリングが良かったので、プッシュし続けてポジションを上げることを考えました。周回ごとにポジションを上げていき、7周目の13コーナーで12号車のインに入り3番手、8周目のBコーナーで35号車のインに入り2番手に浮上しました。しかし、ここまでプッシュし続けたため、タイヤのグリップが落ちてしまい、トップとの差を詰めることができませんでした。少しでもグリップを回復させようと考えながら走りました。後半グリップ感が戻り、再びトップとの差を詰めることができたのですが、周回が足りず2位でチェッカーを受けました。


FNレース2決勝:7位

天候:曇り

日曜日に行われたFNレース2も、やはり22周で行われました。スタートでホイールスピンしてしまい加速が鈍ってしまいました。さらに1コーナーでうまくポジション取りをすることができず、5番手にポジションを下げてしまいました。レース1は自分のペースで走ることができましたが、今回は前にマシンがいる状態で走行しなければならず、セクター2でタイムを稼ぐことができませんでした。レース1での課題であったセクター3のタイムを落とさないように走り方を考えたのですが、うまくタイムを安定させることが出来ませんでした。そのためレース後半、2台に抜かれてしまいました。最後まで諦めずに追いかけていきましたが、ポジションを取り返すことができず、7位でチェッカーを受けました。

広大コメント

今回は同時に2つのカテゴリーを運転するという経験を通して、それぞれのカテゴリーのドライビングを生かすことができました。はじめはマシンの違いに戸惑う部分もありましたが、速く走るための基本は同じであることを再認識することができました。その中で、予選のアタック、スタート、他車とのバトルなどの課題がありました。この反省は来年チャンスを頂いた時に克服できるように、シーズンオフも集中していきたいと思います。

最後に、今シーズンもたくさんのご指導、サポート本当にありがとうございました。これからも、一生懸命がんばります。今後もよろしくお願いします。