Race Report/レースレポート

2010年スーパーGT第5戦

2010年7月24〜25日
GT500クラス参加台数13台
スポーツランドSUGO

スーパーGTの第5戦が宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。今回は自分がアタックドライバーでした。公式練習では先にドライブし、マシンのバランスを確認して行きました。しかし走り方が悪く、タイムを出すことが出来ませんでした。走り方を修正しながら予選に備えました。

予選

予選1回目:10位

天候:晴れ

今回の予選はスーパーラップ方式でした。1回目の予選でスーパーラップに進出する8台が選ばれます。始めに、300クラスと混走で予選時間が始まりました。最初に年弘さんがマシンバランスの確認と基準タイムをクリアするためにコースインしました。すぐにタイムを更新し、ピットに戻ってきました。

交代して、500クラス専有のときに使うタイヤと同じものを装着してコースインしました。うまくクリアラップを取ることができ、この時点で2番手のタイムを出すことができました。ピットに戻り、マシンのセットを変更しました。

そして500クラス専有の時間になり、ピットで3分ほど待ってからアタックに入りました。1回目のアタックと同じようにタイヤを温めました。アタックラップに入って行きましたが、3コーナーでリアを滑らせてしまいタイムロス。1回目よりもリアの動きが掴みにくく、修正が間に合いませんでした。その次の周は、スローダウンしているマシンに追い付いてしまい、3周目のアタックにすべてを賭けました。しかし、SPコーナーでリアが滑ってしまい1周もまとめることができず、タイムを更新はなりませんでした。結果10番手となり、スーパーラップに進むことができませんでした。


決勝

決勝:優勝

天候:晴れ

朝の公式練習で、決勝に向けたマシンバランスを確認しました。自分がレースで乗るときのガソリン量を実際に搭載して周回しました。最初は少し戸惑いましたが、走り方を変えつつ走行し、タイムも安定するようになりました。

決勝は少し雲が出てきたため、少し涼しくなりました。そして、午後に81周のレースが行われました。 レース序盤、スタートドライバーの年弘さんはアクシデントに巻き込まれることもなくポジションをキープしたまま周回を重ねていきました。そこから徐々にペースアップし、ポジションを上げていきました。予定よりも長く走ることにより、少しでも前との差を詰める作戦になりました。そして約半分の38周を終了した時点でピットに入り、ドライバー交代しました。

アウトラップで少しでもタイムを稼ごうとしました。まだピットに入っていない12号車、6号車、8号車に抜かれましたが、自分のペースを守りました。そして、ほぼ全車がピット作業を終えると5番手のポジションでした。そこから46周目の最終コーナーで、スローダウンしているマシンに引っかかり速度が鈍った12号車を抜き4番手に。55周目の最終コーナーでは300クラスをうまく利用し、イン側のラインから6号車を抜くことに成功。3番手に浮上しました。ペースは2番手と変わらなかったので、少しでも追い付けるように300クラスをうまく抜いていきました。その結果、少しずつ2番手とのタイム差が縮まっていきました。

そして残り8周となったところで23号車がスローダウン。2番手に浮上しました。さらに18号車との差もなくなりチャンスをうかがいました。残り6周となった最終コーナーで300クラスのマシンに引っかかった隙を狙いアウトから抜きに行きました。しかし、この時はアウトに行き過ぎてしまい、タイヤカスを拾ってしまいました。冷静になり、次は残り3周の時点で最終コーナーからぴったりと背後につけ、メインストレートでスリップストリームを使いながらアウト側へマシンを降って行きました。1コーナーのブレーキングでわずかに前にいきましたが、イン側を押さえられていたので、ここでも抜くことができませんでした。

そして、トップとの差がマシン約1台分という状況の中でファイナルラップに入っていきました。バックストレートで300クラスのマシンが見えたので、チャンスだと思いあきらめずプッシュしました。そして、最終コーナーで18号車がわずかながら速度が落ちたので、自分は全開のままコーナーを抜けていきました。そして、わずか0.025秒差で優勝することができました。

広大コメント

今回、チームと自身にとって初のGT優勝を達成することができました。ホンダ様、ケーヒン様、リアル様、伊与木監督、勝智さん、中村代表、チームスタッフ、ファンの皆様、本当にありがとうございました。前回のセパンで悔しい思いをした分、結果をしっかりと残すことができ、とてもうれしいです。

しかし今回、予選のラップでまとめることができなかったり、ドライバー交代の際に焦ってしまい作業が遅れてしまったり、まだ課題がたくさんあります。次回の鈴鹿は長いレースとなるので、連勝目指し準備したいと思います。