開幕戦が鈴鹿サーキットで行われました。今シーズンは昨年に引き続きケーヒンリアルレーシング、そして新たにHSV-010というNEWマシンで参戦します。今年も2day開催ということで、土曜日の午前に公式練習があり、マシンセット、タイヤの比較を行い、予選に向けてセッティングを進めて行きました。
まず予選基準タイムの107%をクリアするための予選セッションが行われました。午前に引き続きマシンのフィーリングを確かめながら走行しました。公式練習よりもマシンのフィーリングが良く、タイムも向上し、ノックダウン方式の予選に向けてさらにセッティングを進めました。
そして迎えたノックダウン予選では、各10分間のセッションが行われました。Q1のセッションが始まると同時にコースイン、タイヤに熱が早く入るようにマシンの左右に振りながら1周目を走りました。そして、いつも以上にタイヤの温まりが良く感じたので、予定よりも1周早くアタックに入りました。少しフロントタイヤの熱入れが足りず曲がりにくかったのですが、それを利用しコーナーの進入でタイムを稼げるように走りました。そして、このセッションを5番手タイムでクリアすることができました。
次に300クラスの予選を挟んでQ2が行われ、年弘さんがアタックに入って行きました。しかし、年弘さんのアタックラップ中に24号車がクラッシュ。そのまま走行を続けたため、パーツの破片がコース上にバラまかれてしまい、十分なアタックをすることができませんでした。その結果、9番手タイムとなり、最終セッションに進出することができませんでした。
日曜日の朝にフリー走行があり、決勝に向けてのマシンフィーリングを確認しました。朝方に雨が降ったため路面が濡れていましたが、レース中にさらに雨が降る可能性があったため、最初に年弘さんがレインタイヤを装着しコースインして行きました。次第にコース状況が回復し、ドライタイヤでの走行が可能になり、セッション時間の半分を過ぎたあたりで交代しました。ガソリンを積んだ状態でのマシンバランスを確認し、決勝に向けて準備しました。
午後2時になり、フォーメーションラップが始まりました。しかし、空からは雨が降ったりやんだりと安定しない天候の中、52周のレースがスタートしました。その雨がレース展開を大きく左右しコース上では多くのマシンがコースアウトし順位の入れ替えがありました。さらに11周目の1コーナーでクラッシュがありセーフティーカーが入りました。そこまでで年弘さんは7番手まで順位を上げていました。セーフティーカーランが解除されてからも、マシンの状況をピットに伝えながら走行を続け、レースの約半分でドライバー交代のためピットインしました。ここでリアタイヤだけを交換しピットアウトしました。アウトラップで38号車の先行を許してしまいましたが、タイヤが温まってからは徐々に38号車に追いついて行きました。途中アウトラップの39号車、1号車を抜くことができ、5番手で周回を重ねて行きました。
残り10周を切ったあたりから38号車の後ろに近づくことが出来、追い抜くチャンスをうかがいました。後ろには1号車も迫っていたので、前後の動きを見ながら走りました。そして50周目のスプーン立ち上がりから背後に付き、シケインのブレーキングをした後、2つ目でインに入りました。横に並んだのですが、2台は接触してしまいました。このアクシデントが原因で27秒のペナルティを受ける形となり、最終結果は7位でレースを終えました。
HSV010のマシンになってからの初めてのレースで、マシンがどのような動きになるか、レース中のドライビングの仕方などをたくさん勉強することが出来ました。最後の38号車とのバトルは、結果として接触してしまい相手にもチームにも申し訳なく思います。しかし、自分としてはあそこでしか抜くチャンスがなく後悔はありません。
今回のレースを反省し、もっとうまく追い抜きをできるようにし、レース中の相手へのプレッシャーの掛け方などを考え、次回のレースに臨みたいと思います。