Race Report/レースレポート

2010年フォーミュラ・ニッポン第5戦

2010年9月25〜26日
参加台数15台
スポーツランドSUGO

フォーミュラ・ニッポンの第5戦が宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。今回からパワーステアリングが導入されることになり、金曜日に1時間の走行枠が設けられました。そこで、パワーステアリング及びマシンの確認を行いました。

残り時間が10分を切った頃から、程度のいいタイヤでマシンバランスを確認するためにコースインしました。しかし、アタック2周目の最終コーナーでバランスを崩し、アウト側のタイヤバリアにクラッシュ。マシンは大破してしまいました。この時点では明日のセッションまでにマシンが修復できるかどうかわかりませんでした。しかしメカニックやチームの懸命な作業の結果、翌日のフリー走行までに修復が完了。なんとか走行することができました。最後まであきらめずに作業をしてくれた全員に本当に感謝しています。

フリー走行では、マシンの確認作業から始まり、徐々にセッティングを行いました。走行終了後もエンジニアと話し合い、予選に向けて準備していきました。

予選

予選:7位(降格ペナルティで8番グリッド)

天候:晴れ

Q1/8位、Q2/4位、Q3/7位

予選はノックアウト方式が採用され、1セッションごとに下位のマシンが脱落していくルールでした。

20分間で行われました。最初はユーズドタイヤでコースに出てマシンの確認をしました。ピットに戻り、マシンのフィーリングをチームに伝え、話し合ってからNEWタイヤでアタックにいきました。最初のアタックは、1コーナーでのブレーキングでインにつくことができず、タイムロスしてしまいました。でも2周目のアタックでは8番手の手タイムを記録することができ、Q2(予選の第2セッション)に進むことができました。

10分間のインターバルを挟み、残った12台でQ2が行われました。今回は時間とタイミングをはかって、コースに入りました。この時、Q1でトップタイムのマシンの後ろでアタックができるように、2周にわたってタイヤを温めながら間合いを調整し、3周目にタイムアタックに入りました。Q1の時よりもマシンコントロールがうまくでき、最初の1周でうまくラップをまとめることができました。その結果、4番手タイムでQ3(予選の最終セッション)に進出しました。

最後のセッションは8台のマシンでポールポジションが競われました。Q1とQ2の結果をふまえ、Q3での路面コンディションの変化を見据えてセッティングを調整しました。Q2同様に速いマシンのペースに合わせてアタックができるように間合いを調整し、タイムアタックに入りました。Q2の時のように最初のアタックでタイムを出したかったのですが、ヘアピンでブレーキロックさせてしまい、タイムを上げることができませんでした。それでも続けてタイムアタックしたのですが、このヘアピンのブレーキがうまくいかず、Q2のタイムを上回ることができませんでした。Q3でのタイムは7番手だったのですが、ピットに戻る時にピットレーン速度違反をしてしまい、ペナルティとして順位が下がることになりました。そのため、決勝は8番手からのスタートになってしまいました。

決勝

決勝:リタイア

天候:晴れ

朝のフリー走行で、決勝用セッティングの確認を行いました。途中赤旗でセッションが中断されましたが、予定通りのメニューを進めることができました。

そして、午後に61周の決勝レースが始まりました。スタートではエンジン回転が落ちてしまい、加速が鈍ってしまいました。それでも1コーナー、2コーナーではイン側をキープし、ポジションを守っていました。2コーナーの立ち上がりでクラッシュが発生しましたが、混乱をうまく抜けることに成功。6番手に浮上しました。すぐに2号車に仕掛け、3コーナーからヘアピン、シケインをサイドバイサイドのバトルとなりました。シケイン立ち上がりでうまく加速することができ、一気に5番手に上がりました。その直後、クラッシュ車輌回収のためセーフティーが入りました。

4周を終了した時点でセーフティーカーがピットに戻り、レースが再開されました。ここではポジションを上げることができませんでしたが、6周目の最終コーナーから36号車の背後に迫ると、オーバーテイクボタンを使い1コーナーのブレーキングでインに入り、4番手に上がりました。その後、2番手、3番手のマシンを追っていましたが、14周目の1コーナーで突然駆動しなくなってしまいました。スローダウンしてピットに戻りましたが、そのままリタイアとなってしまいました。

広大コメント

最初に、金曜日のクラッシュから懸命な修復作業を行ったメカニック、チームに本当に感謝の気持ちを伝えたいです。レースの週末を振り返ると、今回は金曜日のクラッシュ、予選後の速度違反等、自分のミスでリズムを崩してしまいました。自分の注意力や考えが甘かったところがこのような結果になってしまったと思います。

そして、予選とレースでは高速コーナーではタイムが良くても、小さいコーナーでタイムをうまく出せなかったことが、予選で前に行けない原因となりました。少ないステアリング操作で曲がり、荷重を考え、タイヤに負担をかけないように走ることが、まだまだできていません。走り方でタイムを上げることが、まだ出来ると思います。次のオートポリス(大分県)でも同じような走り方が重要になってくるので、今回の反省を含め、もう一度、自分自身の走り方をしっかりと考え直したいと思います。