Race Report/レースレポート

2010年フォーミュラ・ニッポン第4戦

2010年8月7〜8日
参加台数15台
ツインリンクもてぎ

フォーミュラ・ニッポンの第4戦が地元・栃木県のツインリンクもてぎで行われました。

予選

予選:9位

天候:晴れ

Q1/12位、Q2/9位、Q3/─

予選はノックアウト方式が採用され1セッションごとに下位のマシンが脱落していくルールでした。


予選の第1セッション(Q1)は20分間で行われました。最初はユーズドタイヤでコースに出てマシンのバランスを確認しました。そして残り約6分を過ぎた頃、NEWタイヤでアタックに向かいました。NEWになってタイヤのグリップが上がったのですが、うまくマシンをコントロールすることができず、タイムアタックを2周することになってしまいました。なんとかギリギリでQ1を通過することはできましたが、走り方がバラバラで、ピットに戻ってから走り方を考えました。

10分間のインターバルを挟み、残った12台で予選の第2セッション(Q2)が行われました。残り時間が約7分の時点でコースインし、タイムアタックに入っていきました。Q1を走った印象では、3コーナー、S字コーナーの走り方でタイムアップできそうでしたので、それに合わせて走り方を変えていきました。1周目ではまとめることができず、続けてタイムアタックを行いました。しかし8位以内に入ることができず、Q3に進出することができませんでした。

決勝

決勝:10位

天候:晴れ

土曜日の走行が終わってから、田中監督の指摘もあり、自分の走りをもう1度見直すために、ロガーのデータを細かくチェックし、自分が直さなければいけない部分をもう1度考えました。そして、日曜日の朝に行われたフリー走行で、修正した走り方を試しました。ここで大きく走り方を変えた結果、いい方向に行くことになり、本来の走りが戻ってきました。しかし、フリー走行で完璧に修正することはできていませんでした。

そんな状況で迎えた決勝レースは52周で行われました。スタートでうまく加速することができなかったことに加え、2コーナー立ち上がりでスピンしたマシンを避けたこともあり、1周目に2つポジションを下げてしまいました。とはいえ、マシンのフィーリング、ペースも良かったので2周目の90度コーナーで2号車を抜くことに成功しました。

しかし、スタート直後から集団の中で走っていることと、フリー走行で修正した走り方がうまくできていなかったことが原因で、ブレーキがフェードしてしまい、ブレーキの効きが悪くなってしまいました。そこでブレーキの効きが回復するまで、前との間隔を空け、ブレーキをなるべく使わないように周回しました。

その後、ブレーキの効きが回復し、15周目の1コーナーで16号車のインに入り、3コーナーの立ち上がりで前に出ることに成功しました。この時点で8位を走行していました。前を走る6番手、7番手よりもペースが良く、周回ごとにタイム差を詰めていきました。

そして、28周目にピットイン。タイヤ交換と給油を済ませピットアウトしようとした時に、自分のミスでエンジンが止まってしまいました。エンジンを再始動するのに戸惑ってしまい、大きくタイムロスしてしまいました。その結果、コースに復帰すると、13位までポジションを落としてしまいました。それでもチェッカーを受けるまでに3台を抜き、10位でゴールしました。

広大コメント

今回のレースは、マシンの走らせ方によって大きく出遅れてしまいました。自分が改善しなければいけないと思って実践していたブレーキングでのアクセルとブレーキの操作が、結果として誤った方向だったのです。前半戦は気温も低くダウンフォースもあったこともあり、マシンの力がその部分をカバーしてくれていました。しかしローダウンフォースの富士ともてぎでは、特にグリップ力が落ちた状態では、修正したはずのドライビングが大きくマイナス要素になっていました。

このことは、前回の富士でも指摘され、自分で改善しようと考え、今回のレースに入っていきました。しかし結果として、その修正幅が少なく、タイムに反映されていませんでした。もっと早く修正することができれば、少なくとも予選でもっと前の順位からスタートすることが可能だったと思いますし、マシンのセッティングもスムーズに行えたはずです。

さらに今回のレースではスタートとピットアウトでミスをしてしまいました。9番手からのスタートでしたが、トップ5でフィニッシュできる力がありました。

予選でも、走り方がうまく修正できていなかったことから迷いがあり、1発のタイムを出すことができませんでした。しかし、今回のもてぎで自分の間違っていた部分がわかり、レースを通じて修正することができました。本来、今の時点でこのようなことがあってはいけないのですが、この学んだことを次のレースの結果で表せるようにします。